ある程度人体が描けるようになっても、デフォルメ調になると上手くいかない、描き方がわからない。そんな方のためにちょっとした考え方の助長になるように、デフォルメキャラクターを描く4つのコツを紹介していきます。
▼目次
頭身から考えるデフォルメ
デフォルメというと、低頭身を思い浮かべると思います。
まずは、頭身を操作することで理想のデフォルメを探っていきます。
これは一例ですが、頭身によっても様々なアプローチの方法があります。
例えば、真ん中のキャラクターは手足を強調するようなデフォルメの仕方をしています。また、右のキャラクターは手足を小さく、体を寸胴にすることで、頭身との親和性を高めています。
各頭身に合わせて、手足などの各パーツを誇張してデフォルメのバランスをコントロールしてみましょう。
コツ1.パーツをつぶす
では、頭身を変える際にどこに気を使えばいいでしょうか。
ただ身体を小さくするだけでは、ちぐはぐな印象になってしまいます。
こういったデフォルメの仕方もありますが、可愛らしい印象にするには、パーツをつぶす必要があります。
例えば、頭部のパーツは真ん中より、下にギュッと詰めるとキュートな印象になりやすいです。
さらに、頭身の違いで考えていきます。
頭身によって部位の比率は大きく変わります。当然頭は身体に比べて大きくなりますが、その分、縦につぶれて横長になります。
身体の描きこみや関節も表現を簡潔にすると効果的です。
コツ2.部位の誇張によるデフォルメ表現
部位を誇張することで、デフォルメ表現に落とし込むことができます。
例えば、手足を骨組みの情報だけ抜き取り、あえて簡素な形にすることで、可愛らしくなる場合があります。また、リボンなどの小物を強調させることで、よりデフォルメ表現を助長することもできます。
コツ3.顔のデフォルメ表現
顔のパーツをあえて左右対称にしない、という小技もあります。
画像は口のパーツをあえて中心から大きく外すことで表情に動きを付けています。
まとめ
デフォルメ表現はこれ!といった正しいものはありません。自分に合った表現を見つけて、武器にしていきましょう!
著・画 安田昴
フリーランスのイラストレーター。
CGデザイナーの経験あり。
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